教科担任制

専門の教師による質の高い授業。 多くの目で子どもを育てる。

教科担任制

本学園の特徴である「教科担任制」は、質の高い授業を多面的、継続的に実践できるだけでなく、ひとりの子どもを複数の教師の目で見守り、評価できるという利点があります。教師は、日常的にあるいは学年会、子どもを語る会を通じてさまざまな視点から情報交換し、一人ひとりの子どもを理解することを心がけています。

芸術科目に教科担任制を導入。豊かな感性を育みます。(1~3年生)

1年生から部分的ですが教科担任制がスタートします。国語、算数、生活、しらかばの時間は学級担任が担当し、芸術科目の音楽、図工、体育、そして、読書の学習はそれぞれの専任教師が担当。3年生からは理科も教科担任制となります。

全教科で教科担任制を実施。学ぶ意欲を育てます。(4~6年生)

4年生からは、すべての教科を専任の教師が受け持ちます。さらに、5・6年生の算数と6年生の国語は、二人の専任教師が担当。よく考え、自ら学ぼうとする意欲を持った子どもを育成していくことに主眼を置き、質の高い授業が展開されます。

国語科

意欲的に取り組む子どもたちを育てたい

国語はすべての学習の基本。「読む」「書く」「聞く」「話す」をバランスよく身につける指導をするとともに、子どもたちが自ら学ぶ態度を身につけるために様々な工夫をしています。

-国立学園小学校の国語の特色は何ですか?

本校は都内でも珍しい中学校を併設していない私立小学校です。卒業後は様々な中学校へと進学していきます。そのため、高学年になると一人ひとりの子どもの学習状況を正しく把握して指導していかなければなりません。そこで、本校で導入しているのは、教科担任制と教師二人制です。
国語科では4年生から教科担任制を取り入れ、国語の専門の教師が授業を担当し質の高い授業を実現しています。また、6年生では、1クラスに2人の国語科教師がつき、丁寧な指導を実践しています。

-教師二人制のメリットは何ですか?

授業を二人で担当する場合、2つのパターンがあります。1つのクラスで、メインに教える教師が1人、サポートする教師が1人という方法です。もう一つは、1クラスを2つに分割して授業を行う方法です。
メイン&サポートの体制では、メインの教師が授業をしている時に、サポートの教師は子どもの様子・状況を把握したり、理解が遅い子に関わったり、質問を受けたりします。全体の場で発言できない子どもにはサポート教師の存在はとても頼りになります。
また、子どもの発言が止まってしまった場合には、サポート教師が子どもと同じ立場に立って発言することもあります。そのことで、子どもたちはより深い内容の学習や異なる視点に立った見方学習に参加することができます。
多人数の方がよりたくさんの話し合いができると予測される単元では1クラスで授業をしますが、2クラスに分割したほうがメリットがある場合もあります。
例えば、文章理解のスピードが異なる場合や、より活発な発言を促す場合などです。一斉授業ではなかなか意欲をみせなかった子が積極的に取り組むようになったり、深く考えなかった子が一歩踏み込んで考えるようになったりしています。

-国語科で大切にしていることは何ですか?

本校は中学校を併設していない小学校です。ですから、ご家庭が望む中学校進学を実現することを第一義に考えます。しかし、ペーパーテストで試される力だけを育てるわけではありません。豊かな人間性を培うことはもちろん、教科の中でも、生きていくための基本となる幅広い力を身につけさせたいと考えています。国語科でいえば「読む力」「書く力」も大切ですが、同様に「聞く力」「話す力」を大切に考えています。
子どもたちにとって最高の6年間を過ごせる環境を整えていますので、安心してお任せください。

社会科

調べ、考え、表現する授業

社会科の学習は、答えや疑問を自分で探し出し、発見していくものだと考えています。そのために、調べたり、考えたりすることがとても大切です。

-国立学園小学校の社会科で行っている特色ある授業を教えてください。

たとえば、4年生で「新聞づくり」という授業をしています。これは、「交通事故をふせぐ」という単元で、学校の周りを歩いて、交通事故をふせぐためにどんな安全施設があるのかを調べて発表するという授業の一環です。
まず、子どもたちは視点を決めて自分で調べることで、新たな発見や驚きを得ます。友だちの意見も共感を持って受け入れます。そのことで、人それぞれに見方、感じ方の違いがあることに気づき、仲間と学ぶ楽しさを感じることができます。
そして、学習のまとめとして「安全なまちづくり新聞」を作成します。国語の中でもとても大切な表現活動の学習方法の一つです。文字の太さや書体を工夫したり、見出しの言葉を考えたり、読み手を意識した表現を自ら考え試行錯誤していきます。
できあがった新聞は、印刷して読み比べます。子どもたちは友だちが書いた記事を色々な角度から吟味し、その中から自分なりの視点を見つけ評価をします。また、友だちの表現を見て自らの学習を振り返ることもできます。

-社会科の授業の中で特に気をつけていることは何ですか?

自ら考え、自ら学び、自ら行動する子どもを育てるためには、教師主導・知識重視型の授業ではなく、子ども主体の授業、つまり、関心・意欲を高め、子ども同士の関わりを大切にする授業をしなければなりません。私たちは、「社会科を教える」のではなく「社会科で(生きる力を)共に学ぶ」という意識を持って授業をしています。
そのため、見学学習や表現学習など、子どもたちの幅広い関心と意欲を引き出すような授業展開を心がけています。

算数科

考えることが楽しいと思える授業を

算数という教科は、「解き方のパターンを覚えること」と思われがちです。しかし、考える力がとても大事であり、本校では、子どもたちに「考えることが楽しい」と感じさせることを大切にして授業を行っています。

-低学年での取り組みを教えてください。

低学年の算数は、単なる記憶力で処理できる内容も多く、ややもすると「算数の力=暗記する力」という思い違いが生じてしまいます。そこで、本校では、低学年には低学年なりの「思考する算数」を実践しています。
例えば、1年生では、本校独自の「フラッシュカード」を使った授業を行います。これは、1から18までの数を、大きな緑丸(10)、中位の赤丸(5)、小さな黒丸(1)のドットを用いて、様々な形で表わしたものです。
フラッシュカードのねらいは、18までの数を視覚的にとらえ、数の構成をイメージさせることにあります。本校では、入学当初から数の唱えができたり、数字を書くことができたり、たし算ができたりする子どももいますが、実際には記憶力で処理されてしまっていることも少なくありません。考える力をつけるためには、始めから数のとらえ方、考える学習の仕方にこだわっておきたいと考えています。このカードを用いることで、数を瞬間的に頭の中にとどめておく力、それを思い起こす力、ものを集中して見つめる力も養うことができると考えています。
このように1年生の時から楽しく思考することで、このあとも考えることが楽しいと思える子どもが育っています。

-高学年での学習はどのようになっていますか?

高学年になると、学習内容も難しくなり、理解力、思考力、解題速度など個々の力の差が表れてきます。本校では、4年生から教科担任制が始まり、専任の教師が的確な指導を行うことで理解度を向上させるとともに、5年生からの教師二人制により、きめ細やかな指導を行うことが可能になっています。
本校の算数の二人制は、クラスの状況に合わせて柔軟に対応をしています。1クラスに2人の教師がつき、一人が授業の進行役をやり、もう一人が子どもたちを観察し、机間指導をしながら丁寧なフォローをする場合もあります。また、子どもたちの理解度の状況を見て、クラスを分割して、それぞれに合わせた授業を行う場合もあります。
いずれにしても、子どもたちが主体的に学ぶ環境が生まれ、生き生きと授業を受けている姿が見られます。
本校の6年生のほとんどが中学校受験に臨みます。近年の中学入試問題は、解法パターンを覚えるだけでは解けない問題が多くなっています。本校の子どもたちが受験に強いのは、考える力を身につけているからに他なりません。

理科

子どもが主役の授業

本校の理科では、自ら学ぶ子どもの育成が目標です。そのために、本校の教育環境の中でいろいろな体験をさせ、それを糧に自分の力で学習を進めていける子どもたちを育成しています。

-理科室について教えてください。

本校には2つの理科室があり、3~6年生の授業のすべてを理科室で行うことができます。子どもが直接体験し、試行錯誤できる授業を実現するためには理科室で行うことは大切なことです。
理科室は、子どもたちが静かに座って教師の言うことを聞くための教室ではありません。自分で考え、必要に応じて移動し、お互いの情報を伝えあうことができる教室です。
理科室の壁面には棚が設置してあるのですが、どの棚も鍵のかかる収納庫ではありません。子どもたちが放課後の活動において自主的に使いやすいようになっています。また、継続的な実験や観察が可能となるよう、フリーに活用できるスペースも設けてあります。
実際に、放課後や休み時間を使って、子どもたちは自主研究活動を行っています。たとえば、一人の子どもが始めた顕微鏡による微生物の観察の際、研究途中の資料などが理科室の棚に置かれていることで、クラスの友だちや他のクラスの子どもたちの興味をひき、グループでの研究につながっていったこともあります。

-理科ではどのような授業が行われているのですか?

校庭の畑や池の生物、樹木や草花など自然環境に触れさせることを大切にしています。理科室は授業、実験を行うだけでなく、自然を調べるための基地として活用されています。図鑑やビデオ教材などもありますが、実物に触れた本人のみが知り得る感動を大切にしています。
自ら学ぶ子どもたちを育成するために教師がすべきことは、理科の内容を子どもたちに教え込むことではなく、子どもたちに自ら学ぶ意識と態度を身につけさせると同時に、理科的環境を整えることだと考えています。休み時間など子どもたちの自由な活動の時間も含めて、生活全般の中でより良い経験を積むことができるように心がけています。

音楽科

自らすすんで表現できる子の育成

子どもの内面から湧き起こる“歌おう(表現しよう)”とする気持ちを育てていくことが、小学校の音楽教育において最も重要なことだと考えて、日々実践を行っています。

-音楽科で大切にしていることは何ですか?

音楽科では《自らすすんで表現できる子ども》という目標を掲げています。具体的に言い換えれば、「音楽をより楽しめるように、自分たちの力で工夫して表現できる子どもに育てたい」ということになります。この思いのもと、日々の授業展開を心がけています。
例えば、リコーダーの授業では、グループでのアンサンブル発表という形態をとることが多くあります。一斉学習をしてスキルを身につけてテストをして・・・という形態の方が時間もかからず、もしかしたら、演奏技術も上達するのかもしれません。しかし、時間がかかっても、子どもたち同士で教え合い、練習の過程で共感したり、ぶつかったりしながら、自分のあり方や価値を認識しながら身につけていった方が、必ず次につながっていく、自ら進んでつなげようとしていくと信じています。「自分たちでできる!」という自信が、学習と学習を結びつける大きな要因になると信じています。

-音楽の基本は歌唱ですか?器楽演奏ですか?

“歌は、自分の気持ちを率直に表現できる、神様が人間に与えてくださった、最大の贈り物”

前述したリコーダー(器楽)の表現も、“歌心”がなければ、いくら技術があっても、人の心に染みる演奏にはなりません。
「歌うことが楽しい!」という気持ちを持ってもらうために、低学年では『貨物列車』や『アルプス一万尺』など、身体表現を伴った楽しい歌をたくさん歌います。音楽を聞いて感じたこと、理解したことを、そのまま身体表現するということが、子どもにとっては最もやさしい方法であり、大人になってしまってはなかなかできない子どもの特権です。
歌う心が芽生えたら・・・。 授業の時間だけでは物足りない、もっと歌いたいという子どもは、しらかば合唱団への活動につながり、また、楽器に出合った時にも、自ら習得しようという意欲が生まれます。3年生のリコーダーとの出合いで、歌心を楽器を通して表現することに意欲を深めた子は、ブラスバンドクラブへと進むこともあります。

-音楽室について教えてください。

本校には、第1、第2の2つの音楽室があり、1~6年生の授業のすべてを音楽室で行っています。
第1音楽室は、基本的に広いフロアーのままになっていて、歌唱指導はもちろん、伸び伸びと身体表現活動ができるようになっています。また、そのフロアーに畳を敷き、お箏の学習にも活用しています。
一方、第2音楽室は、器楽の演奏を前提に、教室内に段差があり、アンサンブルオルガンが設置されています。アンサンブルオルガンは1人に1台ずつあり、ヘッドフォンを使用することで、鍵盤ハーモニカと違い、自分の音に集中することができます。また、2人や4人といったグループで、ときにはクラス全員でのアンサンブル演奏をすることもできます。
そして、2室とも、休み時間や放課後は、子どもたちがいつでも音楽に触れることができるようにと解放しています。

図工科

自然の中で ~木々に触れる~風を感じる~


本校の子どもたちは、週2時間の図工の授業をとても楽しみにしています。
木工作や陶芸を中心に行う第一図工室での活動、絵画や版画を中心に行う第二図工室での活動、そして、ときには図工室をとび出して、校庭で造形活動をくり広げています。
「5人で手をつないだら、やっと囲めたよ!」
春、校庭の大きなくぬぎの木に触った2年生。一班5人で1枚の絵を描く。自分たちで選んだ大きな木。
「ざらざらしてる。」「こけが生えている。」「ふわふわしてる。」・・・・
一人の意見に他の子どもたちが「おおっ~!」と盛り上がることもあれば、意見が衝突することも・・・。
かかわり合い、学び合って生まれた1枚の絵。よく見ると、隅の方に小さな黒い点々。
「ああ、それはね、アリがね、お散歩してたの。」
自信に満ちた笑顔で答えてくれました。
秋の校庭は、一面の紅葉。思い思いの気に入った場所に腰を下ろす5年生。 赤、黄、青の3原色と白だけを使って、校庭を描く指令に苦戦しながらも、個性豊かな校庭のスケッチが描かれていきます。

-どのような指導が行われているのか教えてください。


造形活動を通して自分を表現するわけですから、まず、その手だてを知る必要があります。そこで、子どもたちは、一斉指導で道具の使い方や表現技法を学び、個々の技術として修得します。
例えば、1年生のときから水彩絵の具の使い方を、個人持ちの絵の具セットを使って身に付けていきます。そして、学年が進むにつれ、混色などをより深く学び、それぞれの表現が高まるようなステップを踏んでいきます。
もちろん、造形活動で大切なのは、技術面ばかりではありません。想像する力も大事に考えています。また、ともすれば個人作業と思われがちな造形活動ですが、本校の図工科では、共に学び合うことで、つくる喜びを味わえる授業を目指しています。集団が育ち、一人ひとりの子どもたちの心が育ち、輝くと考えるからです。
そのため、自分一人だけでは思いつかないときの、クラスの仲間の助言や手助け、上級生や下級生の作品の鑑賞の価値を、様々な場面で伝えるようにしています。

-図工科で大切にしていることは何ですか?

個々の考えや思いを作品に表す表現を広げるために平面作品と立体作品の両方の課題を1年を通して計画しています。素材も様々なものを使用しているので、保護者の方々からも「いろいろな作品を作らせていただけて、子どもたちは幸せですね。」「持ち帰ってくる子どもの作品が楽しみです。」「子どもの作品を、家族の目にとまる場所に飾っています。」などといった、うれしい感想をいただいています。このようなご家族の思いに囲まれて育つ子どもたちを、私たちもうれしく思います。
国立という文教都市にあり、緑に囲まれ、四季を感じることのできる恵まれた環境で、仲間と共に豊かな感性を育んでほしいと願っています。
造形活動を通して、自分とまわりとの関係への意識を深め、自分も、そしてまわりも大切だと思う心が育つ図工教育を実践し続けていきたいと思っています。

家庭科

「生活する力」・「生きぬく力」の育成

実践的・体験的な活動を通して、児童が主体的に学べるように配慮し、生活に必要な知識や技能を身につけ、まわりの人々と助け合って生活を創り上げていこうとする態度を育てます。

-家庭科の学習内容について教えてください。

家庭科の学習内容は、大きくわけると「家族・家庭生活」「食生活と調理」「衣生活や裁縫」「住生活」そして「消費」と「環境」になります。
「家族・家庭生活」に関しては、家庭生活を通して家族のかかわりを見つめ、家庭内の仕事について、家族の一員として自分にできることを考え、実践しようという態度が育つことを願っています。
「食生活と調理」では、基本的な調理技術の学習と栄養についての学習を通して、栄養のバランスを考えた献立を作成し、一食分の調理実習につなげます。ごはん、みそ汁、主菜、副菜による昼食作りやお弁当のおかず作りをします。調理の楽しさはもちろんですが、本校の昼食はお弁当ですから、お弁当のおかず作りを通して、家族のありがたさを感じる絶好の機会ともなります。
「衣生活や裁縫」に関しては、手縫いの基礎やミシン縫いの基礎を、小作品作りから学んだ後、エプロン製作へと発展させます。できあがったエプロンを使って調理実習をすることで、使えるものを作る楽しさを感じてほしいと思っています。このエプロンは、3学期に行われる学習発表会である「しらかば祭」で展示しています。この他、衣服の着方、手入れの仕方についても学びます。
「住生活」に関しては、身の回りの整理・整頓の方法や掃除の仕方を学び、日常の生活に生かす意識を育てます。そして、整理・整頓に役立つ小物を工夫して作ります。また、夏・冬を快適に過ごすための方法についても学びます。
「消費,環境」に関しては、お金の使い方、物の選び方について学び、目的に合った計画的な買い物ができるようにします。また、環境やエネルギーについて考えることは、今の時代、欠かすことのできない学習内容です。豊かであり、しかし無駄のない生活を工夫する意欲を育てます。

-家庭科の学習で大切にしていることは何ですか?

小学校で初めて学ぶ家庭科の授業は、児童にとって興味・関心が高いものであると思っています。家庭科の学習を通して、知らなかったことやわからなかったことを知り、わかる喜びや、ものを作る喜び、作品が完成したときの達成感を味わうことで、さらに「生活すること」「生きぬくこと」への興味・関心が高まることを、まず大切にしています。
そして、その興味・関心が、授業で身につけた知識・技能を日常生活に活用しようと思う態度につながることを大切に思っています。さらに、主体的に身近な生活の課題を見出し、それを解決しようとする態度が生まれてくることも大切です。
そのためには、「実践的・体験的な活動」を通して、基礎・基本を充実させ、児童の個性を尊重し、一人ひとりが自信を持って意欲的に楽しく学習に取り組める授業が必要となります。ですから、児童が自ら学び、共に学び合えるような授業展開の工夫を大切にしています。児童が互いに協力して作業や実習を進め、相互に認め合うことによって、学習意欲が高まり、達成感につながります。実は、この「共に学び合い、協力し合うこと」が、家族の一員としての意識や、広く社会の一員としての意識につながる「家庭科の学習」で最も大切にしていることと言えます。

体育科

体育科で大切にしていること

本校の体育科では、子どもたち全員を「運動が上手にできる子どもにする」ことを目標にしているのではありません。子どもたち一人ひとりが『自分の課題や目標に向かってがんばろうとする』ことや『友だちと身体を動かすことの楽しさや喜びを味わう』ことを願って授業作りをしています。そこで、子どもたちが「がんばれた!」「友だちの励ましがうれしかった!」というような想いが持てる場面を生み出すために、
   〇 “ここぞ!”というタイミングを逃さずに、褒めたり、励ましたりする。
   〇 飽きることのないバリエーション豊かな学習活動を計画する。
   〇 うまくできずに立ち止まっている子どもを後押しする工夫を考え実行する。
   〇 安心・安全な運動環境づくりに努める。
を大切に指導しています。そして、主体的に次の一歩が踏み出せる子どもを願っています。

-たくさんの固定施設(遊具)がありますが、体育でも活用するのですか?

本校には、子どもたちの運動感覚を養うために有効な固定施設(遊具)がたくさんあります。鉄棒、ろくぼく、登り棒、ジャングルジム、鉄棒、うんてい、ブランコ、平行棒、タイヤ跳びなどに加えて、木製のタワージャングル,平均台,平行棒,木渡り,ロープ渡りなどのアスレチックも備えられています。
子どもたちの運動能力を発達させるためには、5つの運動感覚が必要だと言われています。“平行感覚”“回転感覚”“高さ感覚”“逆さ感覚”“振り感覚”の5つですが、この基礎感覚を、6年間の授業や遊びを通して、身につけてほしいという願いが、たくさんの固定施設を揃えることにつながっています。
知性を養うためには、知性を支配する体力を身につけることが必要です。そのためには絶えず身体を鍛えていなければなりません。小学生の時期であれば、最低でも毎日2時間程度は、校庭や体育館でたくさん走り回って運動したり遊んだりすることが大切です。
本校の6年間で、5つの感覚の磨き、身体の柔軟性を高め、そして持久力を備えてほしいと願って、体育の指導を行っています。

-よく話に出る運動会について教えてください。

「一番盛り上がる学校行事は?」とたずねれば、教員だけでなく、子どもたちや保護者、 そして卒業生も含めて、口を揃えて言うのが、国立学園の“運動会”です。
入学から身につけてきた運動能力を考慮して、それぞれの学年の成長に応じた競技や団体種目を展開しています。また、異学年交流の場としても、積極的にその機会を作っています。過去に経験した競技で、うまくいったこと、失敗したことなどを踏まえて、上級生が下級生にアドバイスをするといった伝統は、何十年と引き継がれ、子どもたちが率先して実行している練習風景が見られます。
運動会と聞くと“運動が得意な子どもたちだけ”にスポットが当たりがちですが、個人の能力だけでは結果が決まらない団体種目も用意されています。クラスや学年が一体となって団体種目の練習に励みます。それぞれがそれぞれに合った役割を見出し、その一つひとつが大きな働きをしていることを学びます。また、運動会の運営にかかわるほとんどの仕事を子どもたちが責任を持って行う係活動もあります。それぞれが活躍できる場面が用意されているのが、本校の運動会です。この経験を通して、子どもたちは、与えられた役割を果たすことの意味や価値を知り、その経験を普段の生活に還元しています。
とは言え、運動会練習が始まって間もない頃は、何もできないところから始まります。クラスの仲間と練習を積み重ねていく時間と場で、「少しずつできるようになってきた」「もっとできるようになりたい」と技術を磨いていきます。また、その過程では、思いを仲間にぶつけたり、ぶつけられたりしながら、相手を気遣う心も育っていきます。最初はできない仲間を責めていた子が、一緒に頑張れるようになったり、足りないところを補えるようになったりしていきます。その結果、自分の課題が見えるようにもなります。このような、集団の中での自分の役割に気づき、相手のことを考え、そして認め合うというプロセスも大事にしている運動会です。毎年の成長が、最大の見物になっています。

読書科

読書を通して豊かな感性を

読書と聞くと、個人作業のように思われますが、読後の話し合いを通じて、友だちの感想に触れたり、本の紹介をし合って、新しいジャンルの本を手にとったりと、学び合いの活動を大切にしています。また、季節に合った本や、小学生が感情移入しやすい本の紹介や読み聞かせを通して、感性を育てることも大切に考えています。

-図書室について教えてください。

図書室は、高学年校舎のちょうど中心、2階の中央に位置しています。読書の授業をしたり、本を読んだりする部屋と、調べ学習用の書籍がそろっている部屋とに分かれています。
絵本から高学年向けの読み物、図鑑やさまざまな教科の調べ学習に対応できる本が、図書室には約2万冊、そして、分室型図書室経営に関連した、それぞれの学年、学級文庫や専科室書籍を含めると、約3万冊の蔵書があり、いつでも、子どもたちが自由に読むことができるようになっています。
読み物が中心にそろえられている部屋では、1年生から3年生までの各学級で、週1時間ずつ、読書の授業を行っています。班活動もしやすいように、5人で座れるテーブルが8台置かれています。
授業の他にも、朝から放課後まで開館していますので、図書の貸出はもちろん、ひとり読書を楽しんだり、友だちと読書をしながら語ったり、ときにはテストの勉強をしたりと1年生から6年生までが、思い思いに過ごす場となっています。
年に一度の教科関連図書展示会では、書店には並びにくい本でも、子どもたちに手にとってほしいと思う本を展示し、購入ができます。各教科の本の他にも、先生方がお勧めする本のコーナーなども設け、保護者の方と一緒に楽しんでいただいています。

-読書の授業では、どんなことをするのですか?

授業では、読み聞かせや読後の話し合いなどの活動を行っているだけではありません。本を借りることを通して読書を習慣づけてほしいと思い、必ず貸し出しの時間を設けるようにしています。また、図書の分類の方法を学習したり、百科事典や図鑑の使い方を体験することで、高学年での各教科での調べ学習ヘつながるように工夫しています。
毎年2月に行われる「しらかば祭」に向け、2年生では「リレー童話」の作成、3年生では、作・絵・製本までの全てを一人で行う「自分の本」作りをして、展示しています。これまで読んできた本のお気に入りの場面や表現方法などを採り入れて、それぞれの個性がつまった作品が並びます。

英語科

将来につながる英語力を

他の人の考えを受け取り、自分の考えを伝えるために、私たちは言語を使用します。情報を受け取る際には、「聞く力」と「読む力」が必要ですし、自らの意思を伝えるときには「話す力」と「書く力」が必要になります。つまり、母語の獲得とは、この4つの力を習得するということです。
しかし、4つの力を同時に習得することはできません。それは、乳幼児の様子を見ていればすぐにわかります。まずは周囲の人の声(言葉)を「聞く」ことから始まり、その聞いた言葉を使って「話す」ようになります。書いたり、読んだりはその後の習得になります。小学校1年生でも、上手に聞いたり話したりできても、「わたしは、きのう、わたしははなこちゃんと、わたしはおにごっこをしてあそびました。」とか、「おもちゃをかってもらって、うれしいかったです。」といったような文章を書くことがあります。聞いたり話したりする力の先に、書く力があるということがわかります。
実は英語の場合も同様で、適切な学習時期に、適切な内容の学習が必要です。それらの検討を基にして、本校の英語の授業は計画されています。ですから小学生の時期には「聞く力」の素地となる“多くの英語に触れること”を重視し、英語らしい発音を身につけることに重点をおいています。

-国立学園小学校の英語の特色は何ですか?

1)人が言語を獲得する際の“自然な過程”を重視しています。ですから、まずは日常使われる言葉に多く触れる授業を心がけています。そして次に、学習の場で必要な英語的技能が身につくような指導をします。多くは歌やチャンツによって、自然に身につくように計画されています。そして、アルファベットの指導も計画的に行っています。
2)聞いたり、発音したりすることが中心となりますから、授業ではクラスを2つに分けての少人数指導となっています。
3)小学生への英語教育だけでなく、コミュニケーション教育についても十分な経験を持った日本人教師が指導しています。
4)本校の英語指導の趣旨に沿った独自の教材を多く活用して、目的の達成を目指しています。
5)適切な評価をし、より良い指導内容を追及しています。

-卒業の時点での状況はどうなっていますか?

1)未知の言語を恐れず、聞こえた英文の意味を理解しようとする“類推する力”が身についています。
2)英語らしい発音で、覚えたチャンツが言えるようになります。また、英語での質問を理解し、自分の状況を英語で答えることができるようになります。
3)英文を正確に模写できるようになります。
4)多くの単語を読むことができるようになります。
5)聞いた英語の音を頼りに、その単語を書くことができるようになります。