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2021/04/06 輝く子どもたち特集⑫
~2020年度 学園だより3月号より~
『学習をつなげて~大切なお手紙を届けよう!』 2年桜組担任 桑山 永子
例年、2年生の生活科では3学期に子ども郵便局を開設します。学園での子ども郵便局の歴史はかなり長くなってきました。今年の2年生も今、3月1日から1週間限定で開設する子ども郵便局の準備をしているところです。
この準備に入る前の国語では、アーノルド・ローベルの『お手紙』という物語を読み深めました。一度もお手紙をもらったことのないがまくんと、友だちを思いやるかえるくんとのやりとりや、がまくんに宛てたかえるくんの素敵なお手紙を待つ、ふたりの幸せな時間を味わううちに、「手紙」に込められる思いを十分に感じました。
そして、国語の『お手紙』の学習が終わるころに生活の授業で郵便の仕事についての学習に入りました。手紙が届くまでの郵便のしくみを知ると、郵便番号、切手、消印、ポスト、郵便の車など、様々なものへ目が向くようになってきます。これまで、手紙を書く気持ちや手紙を待つ気持ちに寄り添っていた子どもたちは、今度は郵便を配達する人の気もちにも寄り添うようになってきました。そして、今年の子どもたちもその仕事をしてみたいというという意欲がわき、子ども郵便局を開くことになりました。
さて、郵便の仕事をするにあたっては、何を用意したらいいのか。「ハガキや切手のデザインはどうするのか。」「全校へのお知らせもしなければ!」「仕事の役割分担も必要だ。」と、あれこれ想像力を働かせて準備にあたっています。郵便受けや、区分けをするための箱作りは、算数の授業の「はこの形」の学習を生かすチャンスです。どのくらいの大きさが必要なのか。工作用紙に入れるには、展開図をどう描いたらいいのか、友だち同士で試行錯誤しながら作業しています。
子どもたちは、日々の学習を生かしてものを見る目、考える力を養っています。人の気持ちに寄り添うことや、働く人の気持ちになることなども、みんなで一緒に考えたり、活動したりすることで理解できることがたくさんあります。
来週から1週間、心のこもった手紙を届ける仕事に誇りをもって活動してくれることでしょう。コロナ禍で交流の少なかった今年度でしたが、子ども郵便局で温かな交流ができるといいと思います。
二月十九日(金)の日記より
手紙
今日、帰るとき、ゆうびんの人がポストの中の手紙をとっていっているところを見ました。生活の時のビデオを同じでした。このあと大きなゆうびんきょくに行くんだなーと思いました。すごかったです。