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2021/04/07 輝く子どもたち特集⑭
~2020年度 学園だより年度末号より~
『一から十を発想する ~学園の教育×ICT~』 6年算数・ICT担当 雨宮裕美恵
休校の続きから始まった4月。「6年生は特に大事な時期だから」と、学びを止めないよう最優先でオンライン授業ができる体制を取らせてもらいました。
休校中は、オンライン朝の会から始まりました。私たちも初めてのZoom会議システムにみんなで失敗を情報共有しました。また、Google Classroomで配信をしたり、学園チャンネルで動画配信をしたりと、学校と子どもたちそして子どもたち同士「繋がる」ことも大切にしました。休校が長く、ここまで友達に会えなかった経験はなかった子どもたちのメンタルがとても心配でした。Zoomで繋いでお互いの顔が見られ、声が聞こえた時のあの嬉しそうな表情は、忘れることができません。私も、嬉しくて興奮しました。
学校が始まり、6年生優先で全員登校していましたが、密を避けるため30人が自教室、10人が別教室でリモート授業。毎日交代制でしたが、学校にある共用のiPad42台を3クラスで分けて別教室の方は、Zoomで自教室の授業を見ている授業でした。満足できないことが多々ありましたが、別教室の日は、1日中手元にiPadがあります。運動もおしゃべりも制限された中でしたので、iPadを触ることは、あまり制限しませんでした。オンライン授業や別教室リモート授業、不便ではありましたが、子どもたちのiPadスキルはみるみる上達していきました。
6年生最後のしらかば祭はオンライン。上達したスキルを利用し、動画作成です。国語の先生が授業をする中、私は動画編集オリエンテーションとして1時間だけ担当し動画編集の基本だけを教え、その後のiPad操作は全て子どもたちに任せました。iPadの取り扱いも慣れたもので、興奮したりいたずらしたりなどという姿はありません。豊かな発想力で、0から創り上げていく姿には心打たれました。中には、算数の授業「資料の整理」で扱ったスプレッドシートで、動画撮影スケジュール管理をしている班もありました。授業当時は「スプレッドシートで数式を入れて資料整理するのは6年生には難しかったかな…」と思っていたのですが、ここにきて、自ら考えて応用している姿に驚き嬉しくなりました。
子どもたちの発想が、iPadでみるみる形になって表現されていくのを見て、来年度からの一人1台iPad環境がますます楽しみになりました。環境が人を育てます。私たち大人の発想を遙かに超えるような数々の場面に出合えることは間違いないでしょう。