TOPICS
- 2022.4.02
-
2022/04/02 輝く子どもたち特集⑨
~2021年度 学園だより 12月号より~
『個々の学びがある授業』 伊三部 優介(4年 算数科)
国立学園小学校に勤務して2年目の後半になりました。本校では、「共に学び合う過程で、個々の学びがある授業の創造」という研究主題で授業研究を進めています。私は今年度、1学期に体育館で算数科の授業研究をさせていただきました。授業の後には校内の先生方全員で、行った授業についてよりよくするための協議をします。すべての子が楽しいと感じたり、たくさん学んだと思えたりする授業は数多く授業を行っている中でもそうそうできるものではありません。「100点の授業なんてない」という言葉を先輩の先生が言っていたことが記憶に残っています。
さて、先日の授業参観には「面積」の授業をしました。右の図のような問題(省略)です。いろいろな解決の仕方ができることから、考えることが楽しい問題です。問題を解き終わると、いつも手を挙げるのを控えている子が手を挙げています。答えを言ったあと、正解だとわかると「よっしゃー」と満面の笑顔をしていました。
次に式を発表してもらいました。すると、今度は考えを発表したい子が「あぁ言われた。」「次当ててよ。」とつぶやいています。そのうち、友達の式の意味をとらえた子が「あ、わかった!図で説明したい!」と一生懸命に手をのばしています。また、違う考え方で答えを求めた子も発表をしたそうにしています。こうして、「区切って2つの長方形に分けて求める方法」、「大きな長方形とみて欠けた部分を引く方法」、「図形を切って合わせて1つの長方形にする方法」、「2つつけて大きな長方形にして後でわる方法」などが出されました。子どもたちは友達の考えに、「おお!」、「ん?これはなんだ?」という声を出しながら考え、途中、友達のアイデアがわかると、「それなら違う式でもできるよ!」と友達のアイデアを生かしながら、新たな求め方を発表する子もいました。
今回の授業のように、これまでできなかったことを一生懸命にクリアしていく姿、友達の考えを知って自分の言葉で発信していく姿、友達のアイデアを活用して算数を発展させていく姿をみると、次はどんな考えがでるのか、わくわくしてきます。